カイロプラクティック哲学

古代ヒポクラテスの精神と哲学を現代に生かす医療                                             それが、カイロプラクティックです

現代医学の発展の歴史は、紀元前460年に活躍したヒポクラテスに始まるといわれています。「医学の父」とも、「医学の始祖」とも呼ばれているヒポクラテスは、今日の医学の出発点を創った偉大な人物だったのです。そして、また、カイロプラクティックの歴史も、このヒポクラテスに始まります。

  ヒポクラテスの考えによれば、病気とは、健康を脅かす力と生来身体に備わっている自然治療能力との戦いでした。その戦いの中で医師の役割とは、病気と戦う体を援助し、勝利へと導くことにあったのです。そして、医師には、自我を捨て、患者に尽くすことが要求されたのです。私たちの実践するカイロプラクティックも、まさしくこのヒポクラテスの精神と哲学、さらには病気へのアプローチを原点とした医療なのです。

『Chiro=手、practice=技』

  カイロプラクティックの語源でもあるこの〈手〉と〈技〉によって骨格の矯正を行った歴史は実際には非常に古く、遠くギリシャ・ローマ時代にまで遡ることができます。その後長い間、ヨーロッパ各地やアメリカ、アジアの一部などで経験的に受け継がれてきた技術が、1895年に至ってアメリカのD.D.パーマーにより、現在のカイロプラクティック医療として原型が形づくられ今日へと続いています。

  病める者へいたわりの心を持って健康へ導くことにより社会に奉仕する価値ある職業。それが、私達のめざすカイロプラクティック医療なのです。

bjカイロプラクティックの理論と治療法を研究し、ひとつの学問としてさらに発展させたのが息子のB.J.パーマーだったのです。

カイロプラクティックは、今日の健康を新しい観点から見つめています。

今日のカイロプラクティック医療の基本原理として特徴的なことは、人類が2本足で大地を歩き始めたことにより発生した、宿命的ともいえる骨格構造への負担に着目していることです。

実際、脊椎を中心とした人体力学の機能的研究は学問としてもっとも遅れている分野であり、南カリフォルニア大学のR.カリエ教授は「人間の背景はけっして完成されたものではなく、いまだ重力に対応する進化の過程である。」と述べています。さらに、カークスビル大学のH.ライト教授は、「今日われわれが直面する多くの健康上の問題は、直立姿勢に対する不十分な適応からもたらされている。」と語り、カイロプラクティックの中心問題である骨格筋肉系と神経系との相関関係の重要性を力説しています。

このように、カイロプラクティックは、直立姿勢からくる構造的なストレスと、それからもたらされる機能不全の研究をベースに体系化された医療です。とりわけ、直立姿勢からくる骨格筋肉系、特に脊椎と骨盤における構造的な〈ずれ〉が神経の伝達障害となり、その支配する組織や器官に機能障害を起こすという身体メカニズムの異常状態を重視。その〈ずれ〉を矯正し、正常化することによって身体の健康の回復を導いていくことが、他の療法と大きく異なる健康へのアプローチ方法となっています。

カイロプラクティックは、人類の健康維持に大きな約束をする医療です。

人間の生物学的な理論をもとに系統づけられてきた今日のカイロプラクティック医療も、あらゆる治療法と同様に、限定的な療法であることは否めません。しかし、今日の医学、医療の盲点ともいえる分野で著しい効果を発揮し、健康と疾病の関係に新しい見方を提起している意味では、これからの時代の人類の健康維持に大きな貢献をもたらすであろうことは想像に難くありません。このカイロプラクティック医療に熟達するためには、徹底的な研究と実地訓練、そして、それらのメカニズムに関する充分な理解が必要となります。そうした訓練による幅広い知識と技術を身につけ、医療活動を通じて人類の幸福に貢献することこそが、カイロプラクティック臨床家として私たちがめざす道であり、カイロプラクターを志すあなた方ひとりひとりの明日の姿なのです。

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